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(今日の開祖語録)
「幸せとか生きがいというものは、人によってとらえ方はさまざまでしょう。が、私は、人間関係の豊かさ、これしかないと考えている。人と人との関係、実際には打算で成り立っていることが実はかなり多い。人への愛や信頼というものは、損得や打算では決して成り立たないし、長続きしない。極論かもしれないが、してあげて心から喜びを感じられる、本当によかったと思える、そうでないのなら、初めから何もしないほうがまだ正直だとも思う。で、金でも地位でもない、力でも強さでもない、人間関係の豊かさに価値を感じる、この考え方が人類規模で深まっていったとき、真に幸せな世界が可能になると信じている。いい年こいて青臭いと笑われようがかまわない。確固たる自信をもってそう信じている。」
【解説】
開祖の格言、「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」にその思いは込められています。不遇の生い立ちから敗戦へと、厳しい現実をくぐり抜ける中で、人や社会を深く洞察された開祖の生き方の、それが結論の一つでした。自分のために協力してくれる人、自分の協力を喜んでくれる人、そして、一緒に喜び合える人がいることの幸せ。そんな人との関係をつくることができる少林寺拳法の修練は、開祖のいう「人間関係の豊かさ」につながっていくものです。
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